2018.4.21 長野県遭難対策協議会遠山郷山岳遭難救助隊 総会

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本年度の救助隊員任命と、新たなユニフォームの支給。

遠山郷からの南アルプス深南部は、入山者も静岡側ほど多くなく、遭難者も少ないですが、心新たに頑張ります。

ユネスコエコパーク認定されたこの地域。

今年はいろんな動きがありそうです!

乞うご期待╰(*´︶`*)╯

オマケ。毎度、総会後のジビエ専門店 星野屋より。獲れたて猪肉が最高に美味かった!

2018.02.20-22 山岳救助訓練

ようやくバリバリBCの門を開ける。

天気は最高です

支点作り。土嚢で作ってみます。白より茶の袋がよさげ。1/3雪を入れ、スリングで結び、スリングを引く方向の雪を削り抜けないようにするのがポイント。

ヘリテージのツエルト兼搬送シート使用。

ビーコン訓練、マムートは広範囲、0mまで、性能が良いです。が、持つ人の技術や手際良さが、それより大事か。

気持ち良い滑走

スイスアルプスのよう?

お宿、ぴあろっきーの愛情たっぷりディナー、心も満たされました。お世話になりました。

帰りに太陽の傘が。HALO現象ですかね。

2017.12.03 ライチョウサポーター

ライチョウサポーター講座を受けに飯田合同庁舎へ。

全国から集まったようです。ライチョウすごい人気!

ライチョウの英名は、Thunderbirdではありません!

講演終了、会場からの南アルプスの景色がとても綺麗でした。

飯田美術博物館のライチョウ展示への無料券を頂いたので、早速行ってきました。

コントのステージではありません(汗)。ライチョウになってライチョウと記念撮影が出来ます(12月24日まで開催)。

まだ生態もわからないことの多いライチョウ。愛らしいライチョウをサポートする人間様の試みなのです。

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始まる前に寄ったイタリアンレストラン、natural kitchen TESSIN

ランチのサラダバーも新鮮な味の濃い有機野菜で美味しかった!

揚げさつま芋も美味しかった。

ハンバーグを注文。お腹いっぱい幸せ。

飯田のちょっと新しい洒落た感じの横丁とかの近くにありました。

飯田にはホワイト狸がいる無料の動物園もあるので、今度覗きにいこうと思います。

飯田いいまちだ〜〜

2017.11.24 YMZロープワーク講習会

強風の中、ロープワーク講習会。

フィックスロープ、1/3システム引き上げ

ツエルト設営

赤いツエルトでのビバークは、遭難時には発見してもらいやすいが、中に長く滞在するには頭がおかしくなりそう⁈

薄っぺらいツエルトでも、外の強風は何のその。あれほど寒かったのに中は穏やか。

ツエルト一枚の重要性は大きい。できるだけ早く安全な空間をつくる手際良さが大事ですね。

2017.11.17〜18 トレラン救護

トレランスタッフのみなさんは、エイドステーションでランナーを温かく迎えおもてなし。

我は救護チームとして、ランナーの不調の訴えがなくても、顔色や表情を見て大丈夫かどうかと判断し、不調そうな方には声をかけます。

おひとり具合の悪い方がいました。風邪の治りかけが悪化した様でした。自身でリタイヤを申し出てくれて安全な状態でご家族に繋げることができました。

外国からのランナーも多く英語で対応するが、なかなか出て来ず。滑落をfall down とか言ったりして(汗)slide/slip down とかだったのかな?この程度なら、ジェスチャー交えて通じるから良いとしよう。。

自分が泥臭いトレランらしきものやエクストリームレースに出場したのは10年以上前のこと。華やかで爽やでお洒落な最近のレースにはお手伝いするのみで、なかなかその雰囲気には馴染めない山屋だと改めて感じてしまう時間でした。(汗)

課題を次に活かそう。

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2017.11.14-16 救助訓練

ロープワーク、救助訓練は日課にしないと身体が覚えません。。

結びの掛け換え懸垂。システムは作っておくと便利ですね。

ヘリでのホイスト訓練。私は下降の訓練をしました。

ホイスト下降はくるくる回ることが多い。腹筋で耐えて手足を出さずに直立にしていると風の抵抗がなく回りにくいとのこと。ですが、私が1番回ってました(汗)

↓発煙筒。1万3千円もするらしい。

今後、発煙筒が登山者に必須携帯になるとか?私はどちらかというと熊スプレーを携帯したいと思うが、高価な登山になりますね(汗)

こちらは発砲できるもの。人に向けては絶対いけません、天に向けて発砲します。都内の花火屋さんが作っていると。

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谷か登山道か

2017.11.11 よくがんばった!遭難×登山の醍醐味

山岳遭難者の捜索で、残念ながらご遺体で発見される時でも、こう言いたい。
それは三歩さんと同じ言葉。よくがんばった!

本当によくがんばった。つらかったね。お疲れさま。

それは、自分も同じ山屋であるから。

遭難者の辿る道は、情報を収集すればするほど浮かび上がる。
紙ペラに書かれた名前が、いつの間にか人の形になり、地図上から飛び出し、山を歩き出す。

何処へ行ったの?

この日はどんな気持ちで登っていたの?家族がいたの?妻と子ども?会社は?疲れていた?寝不足だった?遠くから来たんだね?

どんな山登りをしてきたの?この岩場は大変だったね?クライミングは少しやってたんだ?登山経験は5年?地図読みは好きだったのね?百名山は90個以上登ったってね、今回で幾つ目だったの?いつも単独行だったんだね?それなりのリスクは考えて行動してたね。

まだ若いから体力はあったね、ここではへばらない、あと1時間は歩いたはず。ここで落ちた?オーバー70歳なら骨折で這い上がれない場所だね。

朝は晴れてたけど一時的に集中豪雨があったね、その時何処にいたの?日帰り装備だね?ビバーク装備は持っていた?食糧は十分なかったよね?コースタイムが長いけどバス時間があるね、焦っていたの?

いつも無口だったって奥さんが。他の登山者から危険箇所の情報を得られた可能性は低いね?でも慎重な性格だったようだね?必ず計画書を家族に渡して保険にも入っていたね。

あなたなら、このルート、ここまで来て、この危険箇所は通過出来ないと判断したはず。無理に行こうとは絶対しない、他のルートで下山しようとしたのではないか?

そのとき、この場所、あの天気、時間は、疲労は、気持ちは・・・、彼はきっとこう判断した。

山を歩き出した彼の後を追う。

辿り着いた場所に彼は眠っていた。

よくがんばった!

いくら情報を収集しても本人に会えないことの方が多い。捜す側としては、不可解な謎の遭難が多い。綺麗に消えてしまったと。

いったいどこへ。。

1人として、同じ考え、同じ行動を取る人はいない。
特に命の危険を感じた人間の場合、通常ではあり得ない行動をとるかもしれない。認知症の方も同様。

行動心理学では解決出来なくても、その人の性格や行動パターンから応用して考えることで解決出来るかもしれない。
遭難した本人にとっては、その時、それが最良の方法だったんだから。本人にとっては、何の謎も無い行動だった。

あまりに無知で無謀な登山者は別だけれど、遭難者に対して見下したり怒ることは、何の意味のないこと。
それでは何も変わらない。

遭難した原因が必ずあり、それは1つでは無い。
その原因に対し、生還者なら改善策をともに考え、他の登山者と共有出来ると良い。

それは、ただ単に、天気が悪い時に行くから悪い、とかいうとこではない。

山に向かう人はそれぞれ違う。
体力、技術、経験、スタイル、計画、体調、想い、性格、、挙げればキリが無い。

天気が悪かった時に山に入ったのが原因と一言で片付けられた遭難者。

天気が悪くても、何らかの方法で生還出来たはず。
天気が悪くて道に迷ったのか?
天気が悪くて低体温症になったのか?
天気が悪くてパニックになったのか?

天気が悪くても、防水防寒着の着用、体温保持のためのカロリー摂取、焦らず天気を読むこと、山を読むこと、計画を見直すこと、何らかの対処が出来ていれば生還出来たかもしれない。
遭難者はどこまで出来たのか?

やはり思うのは、山は誰に対しても平等、ということ。

遭難しないようにどうするか?遭難してしまったらどうするか?
遭難に至るまでのリスクを考えて準備し山に入ることこそ、登山の醍醐味だと思う。

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2017.10.8 破線ルート+遭難考

割引沢〜ヌクビ沢〜割引岳〜井戸尾根

(写真 上:割引岳)

百名山の巻機山への登山道はいくつもある。

しかし、井戸尾根のみが唯一の実践ルート。それでも急登で標高差1300程度ありピストンでもなかなか大変。

(写真 上:天狗尾根から天狗池)

井戸尾根ピストンの登山者の多いこと!紅葉の三連休だから、百名山はどこも登山者で溢れているのだろうけれど。

でも、さすがに破線ルートから登る登山者はほんの数人。

(写真上:登山者がよく間違える場所、右岸の黒岩峰に引き寄せられ登ることも降りることも出来なくなる。)

何しろ破線ルート。ルーファイ必須、体力必須、想定外が起きても対応できる経験や技術が必要だと思う。しかし、そんなことは何も考えずに入っていく登山者もいる。。

しかも割引岳へ続く2つの破線ルートは、沢に沿ってのルート。情報収集をすれば、道迷いしやすいこと、遭難寸前の登山者や遭難者が多いことはすぐにわかること。それにも関わらず、この破線ルートに容易に入る方が多い。

(写真 上:破線ルートは沢の右岸)

このルートに入るなら、相当の準備や心構えをしていくのが当たり前。特にソロで初めてであるなら、沢装備やヘルメット、ロープ、コンパスだけじゃなく、GPSも持っていかないと、準備段階での不安は消えない。

(写真 上:破線ルートは沢の右岸上部を泥の草付きのトラバース、滑れば死ぬだろう)

会った登山者は、みんなソロ。以前連れて行ってもらったから、みんなが入っていくから、という理由で。割引沢は難しいですか?と聞いて入ろうとする方もいた。井戸尾根があまりに沢山の人で嫌になったのかもしれない。ちょっと山が登れると自負する人は安易に入る傾向にある。

(写真 上:破線ルートは滝の右を直登)

さらに下山禁止とあるのに、下っていく登山者がいた。その方は下流のスラブをロープ無しに、枝を伝ってうまく下れたのだろうか、、泥の草付きの崖のトラバースを滑落しないで下れたのかと思う。

実際にここで、昔の滑落者と思われるザックの破片やポールを回収してきた。

(写真 上:印が無ければ、確実に真っ直ぐ進み遭難か。間違えても引き返せる技術があれば問題無いが。)

今回は、真新しいテープや赤いペンキがあり、迷うところは無かった。それでも、ルートに悩んで立ち止まって聞いてくる単独登山者もいた。

たまたま我々がいたから。たまたまご丁寧に下山ルートへの道の表示があった。たまたまの運の良さのみ。

この沢ルートは8月上旬には、雪渓が残りルート整備も進んでいないと思われる。今年は雪が多かったため8月いっぱいまでは、かなり残っていたと思うし、割引沢上部は10月でも残雪が残っていた。8月上旬は入山注意ともある。

(写真 上:巻機山)

(写真 上:割引岳山頂、一等三角点がある)

山は、どの登山者にも平等。

  遭難は起こるべきして起きる。

     よく考えて入山したい。