2024/8/20-23 国立登山研修所 夏山研修@剣沢 医療班で同行

北アルプス

国立登山研修所の夏山リーダー研修に、医療班で参加してきました。

こちらの研修は、著名な講師陣に山岳技術を教えていただくことができる貴重な講習会です。単なる山の技術ではなく、山との向き合い方も教えて頂けると思います。しかも国立の研修なのでお財布に優しく受講できます。山を愛する人に受講していただきたいですね。

今回は、剱岳に詳しい山本宗彦さんとも一緒に活動させていただき、先生の貴重な講義も聞けました。山本先生とは10年以上前にお世話になり、一緒に早月尾根も歩いたことがありますが、それ以来の嬉しい再会でもありました。

先生の講義の中で、「食器が汚れていると遭難する」という言葉がありました。1963年の愛知大学山岳部薬師岳遭難の時、彼らが出発した太郎平小屋にヘリで入った本田勝一記者は、出発後の乱雑ぶりから、これで遭難したなと直感したとのことです。この言葉が生まれた象徴的な遭難の一つだそうです。当たり前のことができていない状態とか大事なことを疎かにしている状態の象徴としての言葉だそうです。心が乱れていると遭難しますからね。とても分かりやすい言葉です。

ほかに、「足で連絡をつける」という言葉もありました。いまや救助要請などスマホでできるような時代ですが、もちろん繋がらないこともあります。結局は、山中でなにか問題があった場合は、自らの足で連絡をとりにいく、万が一のことが起きた場合の体力や余力は計画段階で見積もっておくことが登山には必要だということを改めて考えさせられました。先生の話の中では、登り、下山、万が一の救助要請の割合が同じくらいであったと思います。

山は自分に合わせてくれない、という話も改めてそうだと感じました。自分がずっと山を愛してきて、山が人生であり、山が家族であったこれまでの日々を思い出しました。

これらの話が、まだ20代の若い学生さんたちや受講された方の心にとまり、単なる山ブーム、インスタ映え、他人からの評価を求めるためだけの山、競争の山でなく、全身で山を感じて生涯を通して山に登ってほしいなと思いました。

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