2018.03.20 熊本地震復興支援 益城町テクノ仮設住宅

災害支援

阿蘇の病院勤務の休みを利用し、一番規模の大きい益城町の仮設住宅へ。

とても広い土地にあります。もともとは工業団地になる予定だったとか。隣は自衛隊基地で連日ヘリが飛んでいるとのこと。

516世帯だったのが、震災からもう直ぐ2年ですが、400位には減ったとのこと。自宅再建できた方が戻り、だんだん人が少なくなっているとは言っていましたが、それでもまだ2割の方しか新しい家で再出発出来ていない現状。

少なくなったのは、支援団体。多くの支援団体が入り、冷蔵庫や家具やロボットや多くの物を提供していたようです。現在、毎日活動している団体は、CANNUSのみとのこと。あともう1つはACT熊本という東日本大震災から被災者を熊本に避難させたことから始まった団体が火曜日のみの活動。

キャンナス事務所。

キャンナスはナース、地域支え合いセンターだったかの方々が働かれていました。私はAMにお茶っこというお茶会で血圧測定、仮設住宅に住まわれている方々のお話を伺いました。

キャンナスは独居高齢者の孤独死を予防するために、隔日水道メーターをチェックしているそうです。これはなかなか根気のいる仕事です。本当に何が大切なのか、お給料をもらっているが自分は何のために働いているのか、仮設住宅で暮らす方を支えるという目的を考えたら、必要なことを継続していくことは明確。

住宅はA〜Fに分かれそれぞれ自治体をつくり営んでいる様子。それぞれにある集会所を見ると利用されているところと活用されていないところと。

カラオケやお茶会や体操など、イベントはありますが、参加する人は限られている。でもそれでいいのだと思います。無理をしないで自然が良いです。

笑店街!

でもやはり、我慢はしてると思います。不便な生活や新しい人間関係。ストレスは溜まります。

ちなみに私は病院附属のグループホーム一室をお借りして暮らしていますが、調理が出来ないため病院食&レトルト生活、シャワー時間を考えたり、歩いたりドアを閉めたりうるさくしないように気を遣い、1ヶ月でストレスを感じつつあります。

今回、キャンナスの方は忙しいためか、活動概要なども全くなにも説明がなく残念でしたが、また時間があれば伺いたいと思いました。

運良くたまたま週一でお喋り会と炊出しをしている、ACT代表遼さんの興味深いお話をたくさん伺いました。震災後の支援活動開始から、これまでの経過や、ひとつ残っているキャンナスの取り組みや、遼さんのボランティアの考え方まで。色々と考えさせられました。ありがとうございました。

笑店街にて仮商店を開業中。地震で店が潰れてしまったお母さんが、地震の時の状況をお話してくれました。目眩のようにぐーるぐーる回っていたそうです。

いきなり団子、被災前から大好評。本当に美味しい!

震災直後は業務用車でしばらく寝泊まりしてたそうです。車が大きく足を伸ばせて寝れたので良かったと。また震災前から震度1くらいが続いていたらしく気持ち悪かったと言っていました。そして今でもまた起こるかもしれないと、備えをしているとのこと。

たった1日の活動でしたが、病院勤務では、やはり何も見えない、復興支援ナースだけど、人数合わせになるだけ。外に出て色々な側面から色んな方にアプローチしないと、ここに来た意味がない。

今日色々お話をしてくださった皆さま、ありがとうございました。

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