黒部川の源流・薬師沢左俣へ。
初日は折立から薬師峠キャンプ場へ。
折立に来るのは十数年ぶり。浸食され傷みやすい登山道は修復中。
太郎平小屋でキャンプ場の手続き。※写真は帰路に撮ったものです。
キャンプ場に向かう前に喉を潤します。
劇的に美味しい!
キャンプ場へは15分ほどの道程です。進行方向に薬師岳が見えて気持ちが高ぶります(←登らないけど)。
薬師峠キャンプ場は、なかなかのロケーションです。夕方、サイトを管理している太郎平小屋の方がいらして飲み物の販売もして下さいました。缶ビールを追加して夕食を楽しみ就寝。
2日目。
予報は曇りですが清々しい朝を迎えました。
北アルプス南部と比べると登山者が少なくてとても静かです。
第三渡渉点から薬師沢左俣に入渓。イワナたちが優雅にゆらゆらと泳いでいました。
登攀要素はもともと少ない沢です。シャワークライミングで直登できそうな滝もありますが、この時期は濡れると寒いので巻いてしまいます。
乾いた岩場や草付きが多いのでフェルトよりもラバーソールが有効でした。
ラバーならスタスタ登れる岩場でもフェルトソールだとスリップしそうな凹凸の少ないスラブ状の岩場ではロープで確保しました。
ゴルジュを通過し、石がゴロゴロしてくるとフィナーレは間近です。
「天国」と形容されることもある赤木平周辺の草原から北ノ俣岳を目指します。
ハイマツの藪を避けて草原を進みます。
山肌を真っ赤に染める絨毯状のチングルマに興奮を抑えられません。
草原には池塘も沢山。
あっさりと登山道に合流し北ノ俣岳に登頂。
一般の登山者にとっては地味な存在の北ノ俣岳ですが沢を遡行してきた者にとっては印象に残る頂なのです。
太郎山、太郎平を経て薬師峠キャンプ場に戻りました。帰宅しようと思えば下山できてしまうのですが、キャンプしたい気分なのでもう一泊することに。
テントの外でビールで乾杯して夕食。雨が降り始めたのでテントに引きこもり就寝となりました。
3日目。
折立へ。登山道から鍬崎山がよく見えました。冬に登りに来よう!と思いつつ足早に下山。ナマで山を見てしまうと妄想が止まりませんね。
下山後は立山インター近くの「湯めごこち」で温泉に入り、町中華の王道「大三元」でチャーシュー麺を頂いてから帰宅の途につきました。
食べてばかりの3日間でした。
AKR