
クラシックルートの定番・槍ヶ岳北鎌尾根へ。昨年、悪天候により中止を余儀なくされたお客様のご案内でした。
大天井ヒュッテに宿泊し深夜出発。第一の難関・貧乏沢を下ります。真暗闇の崖下りは安全とは程遠く、昨夕の雨で水がジャージャー流れていました。



天上沢の河原を20分ほど溯り北鎌沢出合いへ。その後、右俣へ。


北鎌沢右俣から上部で選択を誤ると、生きた心地のしないガレ場に行き着いてしまうのですが、晴れ渡った北鎌尾根上にコルが明確に見えていたので難なく北鎌尾根に出ることができました。ここに来るまでに遭難者のバックパックなどがいくつも散乱していました。
ようやく北鎌尾根の登攀スタート。兎に角、長いアプローチでした。
北鎌尾根上の核心部の一つ「北鎌独標」の巻きにはフィックスあり。


独標(P10)を巻いたら50mほど稜線を戻り独標に立ちました。ここは北鎌尾根上では最高の展望ポイントではないかと思います。


この先は基本的に稜線上を進み、クライムダウンが困難な場合は、巻くパターン。
最後はチムニーを登り槍の穂先に立ちました。チムニーはクライミング経験の無い人には難しく感じられると思います。実際に転落する人がいますね。ルートを見て、登れるかどうかの判断ができないのでしょう。右側へ回り込むと、もっと簡単に山頂に出られます。



明るいうちに山頂に抜けることができました。小っ恥ずかしくも山頂にいた皆様から歓待を受けました。
毎年、事故だらけの北鎌尾根ですが、スムースに踏破できたのはゲストの努力の賜物以外の何物でもありません。岩トレ、クライミングジム、歩荷、長距離山行を繰り返してきた成果です。
百名山の延長ではないのでご注意下さい。ジャンルが違います。
AKR