ヤマンザイ・オリジナルツアーとして8月20日から22日まで2泊3日の予定で北岳・間ノ岳を企画していましたが、8月18日に山梨県のマンボウ適用をうけて、宿泊予定だった南アルプス市営の白根御池小屋と北岳山荘が20日から休業することになりました。
急遽、行程を変更し初日は夜叉神ヒュッテ、2日目は北岳肩の小屋に宿泊できるよう手配し直し催行させていただきました。
初日に宿泊させていただいた夜叉神ヒュッテでは色々とご配慮いただき快適かつ効率良く北岳登山をスタートすることができました。
登山は2日目からとなりました。まずはタクシーで広河原へ移動。
ちなみに広河原には広河原山荘がありますが、こちらも南アルプス市営のため休業に入っています。
野呂川にかかる橋を渡り登山開始。
白根御池までは湿度が高く汗をダラダラ書きながらの登高が続きました。
休業に入った白根御池小屋⇩
白根御池から小太郎山分岐までは「草すべり」と呼ばれる九十九折の急登。
背後のガスが消えると鳳凰三山が姿を現して歓喜の声が上がります。晴れていれば当たり前の風景もこんな天候だと有り難さが倍増です。プラス思考の人はお得です。
午後1時前には北岳肩の小屋に到着。雷の心配もあるので一休みしたら頂上へ出発。
標高3000メートルの稜線歩きは息切れしやすいのですが、皆さま順応は良好で草すべりの急登に比べたらお散歩感覚でした(多分)。
登頂!
広河原から標高差1700メートルあまりの苦難の道のりでした。「やればできる」程度のことはやればできますね。展望はありませんでしたが、目に見えない素敵なモノを手に入れることができたのではないでしょうか。
往路を肩の小屋へと戻る途中、目に見えるご褒美。
肩の小屋に戻りゆっくり寛いでから夕食。肩の小屋特製「肩ロース定食」!ご馳走さまでした。
ちなみに肩の小屋は来年度、生まれ変わります⇩
屋根裏部屋で眠れるのはもしかして今年が最後かも。そう考えると貴重な一泊です。
ちなみに今年の寝床はコロナ対策で一人分のスペースは仕切りで確保されております。
3日目。出発時は霧雨でしたが徐々にガスは上がりました。
草すべりの下降は登りと比べると呆れるくらい早いですが、とにかく転ばないようにしましょう。集中力が肝要です。
白根御池小屋の前で休憩していると、御池小屋を去る従業員さんが居残りの小屋番さんたちにお見送りされていました。雇用期間を満たせずに一旦下山しなければならない状況は切ないですね。
11:00のバスに合わせて無事に下山。
夜叉神ヒュッテで入浴してから甲府駅で解散となりました。
想定外の体力測定になりましたが、ご理解いただき、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
来年は新築の肩の小屋に泊まってみませんか?
※山行前に必ず山小屋、キャンプ指定地、交通手段、道路状況をご確認下さい。コロナだけではなく大雨の影響で鉄道や道路が不通になっている所(8/22の時点で長野県内では岡谷周辺、松本電鉄上高地線など)もあります。最新の情報を必ず必ず必ずご確認下さい。
AKR