2020年6月20日 子持山獅子岩

登山・クライミング

上州・子持山の獅子岩でマルチピッチクライミングの練習。

獅子岩への近道は7号橋登山道ですが、道路の崩壊により7号橋まで車で入ることはできません。そんなわけで6号橋近くの駐車場から歩き始めます。6~7号橋はたいした距離ではないので苦になりません。

何年ぶりかで来てみると登山道には事故時の通報に備えて位置情報が分かるように標識が整備されていました。それだけ事故が多いということでしょう。

「7-4」の標識付近から明瞭な踏み跡に入りると自ずと獅子岩南壁の取り付きへと導かれます。

早めに到着したつもりでしたが既に先客が3パーティー8人も取り付いていました。ガイドブックにも紹介されるようになりかなりの人気ルートになったのですね。ピッチグレードも5.8程度なのです。ただし逆層のスラブなので舐めてかかると戸惑うかもしれません。

順番待ちをしている間に「右ルート」の1ピッチ目でウォーミングアップしてから「ノーマルルート」の登攀を開始。

南向きの岩壁なので陽当たりが良いのですが、暖かいを通り越してもはや猛暑です。早朝は濡れていたようですが、私たちが登る頃には乾いて登りやすくなっていました。

獅子岩は高度感と展望を楽しめるのも魅力です。ちなみにプロテクションは完全にボルトです。

最終ピッチは巻き道を使って省略することもできますが、いくつかのバリエーションの中から一番簡単な5.7のピッチを登って獅子岩頂上に立ちました。

松本に暮らしていると盆地の眺めには慣れているのですが、だだっ広い平野を眺める機会が少ないのでとても新鮮な気持ちになれました。

獅子岩の登攀後、自粛で鈍った体力をちょっとでも取り戻そうと思い子持山の山頂へと向かいました。

途中、振り返ってみると獅子岩の頭が見えました。登攀ルートは向こう側なので見えていません。

山頂への登山道は岩場を含めアップダウンの繰り返しです。転倒、転落に気をつけて進みます。

偽ピークを越えて山頂へ。獅子岩には何度も来ているのに子持山の山頂に立つのは実は初めてでした。

6号橋登山道から下山してみましたが、展望の良いパノラマ岩があり獅子岩南壁の全容を見ることができました。

逆光で眩しいですが、どうにか撮影。

樹林帯の登山道を下っていると突然いくつもの岩壁に出くわし唖然とさせられます。鳥居が立てられたりしているので御神体なのでしょう。

それにしてもデカい!いにしえの山人がこの岩壁に邂逅した時に神々しさを感じたに違いありません。

無事下山。次回は獅子岩の「右ルート」を登ってみようと思います。

帰路、子持山の山麓の道を車で走っていると道路沿いの畑が気になりました。さて何を栽培しているのでしょう?

近づいてみます。

ググってみると蒟蒻芋と判明。群馬県は上州牛、蒟蒻、ネギなどが名産なんですね。スキヤキ王国と呼んでも過言ではありません。山に川に自然が豊かで魅力的な地域です。

長い一日でした。また来ちゃうんでしょうね(笑)

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