【6000mのための順応トレーニング】
今から遡ること18年前、Yamanzai川口が南米を自転車で放浪していた頃、ボリビアには世界最高所のスキー場がありました。それがChacaltayaチャカルタヤだったのですが、スキー場として使われていた氷河が地球の温暖化により消失しスキー場は閉鎖されてしまいました。
元々、お手軽な高所トレッキングやアンデス登山の高度順応のために訪れる人がいましたが、スキー場閉鎖後はマウンテンバイクのダウンヒルコースとして人気があるようです。時代は変わりました。
チャカルタヤへは公共交通手段がないので日帰りツアーに参加。サガルナガ通り周辺のツアー会社で申し込みます。ちなみにどの会社で申し込んでも内容は同じ。Valle de la Luna(月の谷)とセットになっていて当日の朝、宿泊のホテルまで迎えにきてくれます。チームYamanzaiはツアー料金80ボリビアーノで決着。
ラパスの旧市街からチャカルタヤまでは2時間ほどの道程ですが、すり鉢状のラパスから這い上がるとアンデスの高原が広がり壮大な景色に度肝を抜かれます。
一番目を引くのはワイナポトシ(標高6088m)。雨期の現在は午後になると雲が掛かってしまい隠れがちですが、この日はバッチリ見えました。
放牧されてるリャマにもカメラを向けたくなります。
リャマはラクダの仲間の家畜ですがアンデス登山では荷揚げの時に活躍してくれたりもします。家を新築する際には、魔除けとしてリャマの子供のミイラをその土地に埋めるそうです。リャマのミイラはサガルナガ通り周辺で売られています。知らずに行くとビックリしますね。
ガタガタ道を行き止まりまで行くとチャカルタヤですが途中、標高5000mの高所をトレールランナーがぞろぞろ走っていてビックリ。ボリビアはアウトドア人口が急激に増えているようですね。
ここが道路の行き止まり、標高5200m。
ここから明瞭な登山道を1時間ほどかけてゆっくりと登るとチャカルタヤピーク(標高5395m)です。
広大な景色に溜息が出るばかり…。
チャカルタヤピーク周辺からはワイナポトシがド迫力で見られます。
雨期で天候が安定しませんが登れないことはないはず…。
ツアー参加者の皆さんは写真撮影に夢中になってお約束の1時間半の滞在時間はオーバーしました。
このツアーの凄いところは標高5395mのチャカルタヤの後に標高3000メートルのValle de la Luna(月の谷)を見に行くこと。しかも一旦、ラパスを通り過ぎるのです。何故、この組み合わせなのかは謎ですが、内容充実なのは間違いなし。
月の谷は風化と浸食によって形成されたニョキニョキした岩の谷です。
とにかく熱くて熱射病になりそう!
道路を挟んで月の谷とは反対側に「槍ヶ岳」を発見!
後日、登ることになるMuela del Diablo(悪魔の牙)という山でした。
ラパスは見所がいっぱい!
コメントはまだありません