2021/06/06 馬羅尾沢から有明山

北アルプス

登山道状況の確認で有明山松川ルートへ。

近年の豪雨の影響で登山道が荒れているとのことで所属山岳会の重鎮たちと現場を視察しに言ってきました。

社会人山岳会が隆盛を誇っていた昭和の頃にバリエーションルートのバイブルとも言える『日本登山体系』が刊行されました。北アルプス編の有明山の項を担当したのが、私が所属する山岳会なのでした。重鎮に呼びかけられたら行かずにはいられません。

松川ルートは松川村の馬羅尾(ばろう)高原から馬羅尾沢を渡渉しながら遡行し「不動の滝」を越えてから、九十九折りの急斜面を登り山頂に至るルートです。

馬羅尾沢沿いにはピンクテープやペンキマーク等がありますが、豪雨によりルートの変更を余儀なくされるので結局は自分の目でルートを考えながら進むことになります。

堂々たる「不動の滝」⇩

ここを目的地にして完全な沢登りスタイルで遡行しにくるのも楽しそうです。左岸から簡単に越えられました。

不動の滝を越え、馬羅尾沢と別れると延々と続く急登になります。昨年、地元有志の方々が笹を苅ってくれたそうで藪漕ぎをせずに済みました。大変な作業だったと思います。有り難いことです。

「落合」で尾根の反対側からの「表参道」ルートと合流すると登山道の状況は格段に良くなりました。それでも相変わらずの急登で転倒するとただでは済まないでしょう。

時折、淡いピンク色のシャクナゲが現れ気を紛らわせてくれます。

山頂以外は展望がないと思われがちな有明山ですが、たまには良い眺めもあるのですよ。

地味な餓鬼岳。

ようやく山頂!

三角点。

燕山荘が見えました。

良い天気です。安曇野から松本まで見渡せました。

下山も松川ルートです!

表参道や松川ルートと比べると有明荘の裏から登る裏山道はハイキングだな~と思えてしまいます。

とはいえ仲間とワイワイ歩いたので疲れ知らず(!?)で楽しい一日になりました。

馬羅尾高原でカニコウモリの葉っぱを数枚頂戴しました。

下ごしらえ無しで天ぷらに。

湯通ししておひたしにしても食べられます。

AKR

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