長野南アルプス深南部へ。
下栗の里から兎洞から笠松山経由にて兎岳へ。(作業等で許可がないと長い長い林道は鍵が数カ所あり辿りつけません。)
土砂で行き止まりまで入る。遠くに見えるのが兎岳。
遠山郷に住む人にとっては当たり前の、そうじゃない人にとっては高度なザ登山。
下栗の里の方の道案内で、藪漕ぎ、印つけながら登る。
途中ヘリが騒がしく飛んでいる。後から聞いたら易老岳で歩けなくなった方が救助されたと。
登山道よりたくさんの獣道がくっきりと跡をつけ、戸惑う。
途中、自然のアートが楽しませてくれる。
苔が美しい。
昼から雨になり、雨具の効果もなくびしょ濡れになり稜線のハイマツ帯を登り上げ、兎岳避難小屋へ。
相変わらずボロの兎岳避難小屋。でも白い綺麗な壁と床が出来上がり、中はかなり快適。10年前くらいには、コンクリートの壁と屋根だけで、中を覗くと真っ暗で不気味な感じがした。何しろ床が無くて雨では下が泥となった。
1人の先客がいた。横窪沢小屋から百間洞小屋までの予定だったそうだが、ハードな縦走路の上、雨が降って来たため、ここで諦めたそうだ。
ただ水が無く、水場を探しに1時間かけたが見つからなかったと。雨を沸かして飲み水にしていた。こちらは大量に担ぎ上げたので水はあったが、自分でなんとか水を確保し次の小屋までの水も足りそうだったため、あえて何も言わなかった。雨が降っててよかったと思った。
そもそも1日の計画が少し無謀にも感じる。南アルプス深南部はあまり知れてない山が多いが、意外に岩場があったりアップダウンがあったりで、時間がかかる。
ザ登山しか知らない遠山郷の方々も口を揃えて言うのが、中盛丸山。私も深南部縦走で一番キツかったと思ったのがここ。これが兎岳から百間洞への縦走路にある。
そんな小屋がゴミで溢れていた。ショックというか、呆れたというか、ただ疑問。。なぜこんな事ができる⁈
しかも外で焚き火でゴミを燃やした跡。半分黒焦げの缶やアルミなんかたくさん放置されている。
あー可哀想な小屋。雑誌やテレビなんかでは、華やかな登山の場面ばかり載ってるけど、今の登山者はどうなってるのでしょう。
夏山一般登山道は久しぶりに来たので、愕然。
来月に掃除道具を担ぎ上げて、ゴミを捨てられないように一掃しにいこうと思います。
夜はお決まりのジンギスカン。
飯田では焼肉といえばマトン!遠山郷で登山といえばジンギスカン!南信濃では鈴木屋!上村では清水屋!てな感じです。
今回は上村の下栗の里の方との山行だったので、初めて清水屋のジンギスカンをいただきました。
2日目
雨とガスからわずかな時間の晴れ間。
兎岳直下 光岳〜池口岳の展望
今回の目的は、古くなった鹿柵の撤去作業の下見です。一瞬の晴れ間を狙い、来月のヘリ使用のための計測やら作業を行いました。
兎岳直下では雄雷鳥がグエグエと何か話してました。雷鳥の南限は光岳辺りですが、とりあえずこちらで見られてほっとしました。あのゴミを漁りに天敵の小動物やらが寄ってこないか心配です。
聖岳が顔を出す。
下山は同ルートを下降。笠松山を登頂して下山。
お疲れ様でした。
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帰りにかぐらの湯に入り、その後、腹が減ったので、例の清水屋にジンギスカンを食べに行きました!
上村の風情ある町並み
焼肉 清水屋
ここの親父さんは気分屋でジンギスカンやタレを売ってくれる日とそうじゃない日があるそうで。この日はおばあちゃんの方が店番をしており、本当は食堂を開けてはだめと言われてたそうですが、3人ならと開けてくれました。
山で食べたパックのジンギスカンも美味かったけど、幻のタレをつけるせいもあってか、お店でいただく方がとてもとても美味かった!しかもお腹いっぱいになって1人1200円。
ご馳走様でした。
幻のタレは肉を買ってくれた人なら、売ってあげるとのこと。
「かぐらの湯」 http://tohyamago.com/osusume/kaguranoyu/
「清水屋」 http://blog.nagano-ken.jp/gibier/restaurant/131.html
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