
テント泊で南アルプス仙丈ヶ岳へご案内しました。
この時期、戸台パークからのバスは北沢峠までは入らず歌宿止まりとなります。


南アルプス林道を歩いて北沢峠へは2時間ほど。林道に雪はありませんでした。
長衛小屋前のキャンプ指定地で幕営。雪はなく、水場、トイレも完備!長衛小屋が営業していてビールやおつまみが手に入りました。快適なキャンプです。

2日目は早朝出発。
2合目からアイゼンを装着。樹林帯でも転倒すると、かなりの距離を滑落しそうなトラバースが多いので注意が必要です。
樹林帯を抜けると背後に甲斐駒ヶ岳、栗沢山、アサヨ峰が現れ、気分が高揚します。


高度を上げるにつれ北岳、間ノ岳や富士山も見えてきます。急斜面を登り切ると小仙丈ヶ岳。時間に余裕がない場合はここで引き返すのもありです。


仙丈ヶ岳は南アルプスの「女王」と称されます。甲斐駒ヶ岳は「貴公子」だそうです。花があると女性、岩があると男性ということですかね?男性も花は好きですし、女性のクライマーは大勢います。知らんけど。
小仙丈ヶ岳から先は、ちょっとした岩場やナイフエッジ、雪庇などが次々と現れます。ライチョウも現れます。




そして標高3,033mの山頂へ。久しぶりの3,000m越えは息が切れましたね。快晴の土曜日は踏み抜きが多く苦労したとの情報でしたが、本日は曇天のおかげで気温が上がらず、雪が緩みにくいので歩きやすかったです。



往路を戻り北沢峠へ。
時間切れで途中下山にならぬよう3日間の行程を組んでいたので急ぐことなく下山できました。北沢峠に戻ると同時に雪が降り始めました。
この日、出会った登山者は14名しかいませんでした。北アルプス南部の喧騒とは比べ物にならない静けさです。長衛小屋にておでんとビールで乾杯!完全に気が緩んでいるので写真はありません。
3日目は北沢峠から歌宿までの林道歩き。気温は0度。車道の下りは1時間30分でした。速っ。
バス待ちをしていると雪雲が消え青空が広がりましたが、稜線には雪煙が舞っていてかなり強風の様子。バスの車窓から見えた甲斐駒ヶ岳が神憑り的な荘厳さでした。


下山後は、お客さんおすすめの「見晴らしの湯」へ。その名の通りの絶景温泉。


うゎ〜、これ行きたい!

温泉入浴でさっぱりした後は、やはりお客さんおすすめの信州大学農学部生御用達「信濃路」へ。ここは全メニューを制覇したくなる「下山メシの王道」を行く定食屋。



三合盛りのカツ丼は非公開にしておきましょう。若き日のアタシならイケてましたね。
素晴らしい3日間になりました。初物の企画にご参加いただきありがとうございました。
AKR