
八ヶ岳・赤岳をご案内してきました。
美濃戸口〜美濃戸は凍結、積雪期なし。美濃戸まで車で入りました。北沢登山道でカモシカの子供に会いました。


後姿がクマに似ていて一瞬ドキッとしました。
宿泊は赤岳鉱泉。宿泊客は私たち以外には単独の女性がお一人いるだけでした。


2日目は予報通りの晴れですが、風は強そう。地蔵尾根から赤岳を目指します。新雪と風でトレースは消えていました。縦走路に近づくにつれ雪面はアイスバーンに。


赤岳天望荘から山頂までが今回の核心部でした。一旦溶けた雪が凍りつきアイスバーンになっていました。斜面全体が「滑り台」状態です。体感ではアイスグレードⅢ-といったところ。更に爆風という愛のムチ。


気温高めで寒くないのが救いですが、アックスを杖としてしか使ったことがない登山者には厳しすぎる条件です。クランポンも前爪を斜面に蹴り込まないと滑落します。
山頂を独占。

下山は文三郎道から。




文三郎道では日帰りの登山者数組とすれ違いました。山頂直下のルンゼは所々氷化しており、こちらも要注意。なんと軽アイゼンの方もいました。普段は「見て見ぬ振り」をすることの多い私ですが今回ばかりは「そのアイゼンでは地蔵尾根は無理です」と言わせていただきました。
文三郎道は4月とは思えないほどの積雪でした。行事小屋から赤岳鉱泉に戻り休憩してから下山しました。北沢登山道ではニホンジカに遭遇。



穏やかな残雪期のイメージとは裏腹に緊張感でいっぱいの山行になりました。ピッケルが単なる杖ではないこと、前爪がないと氷化した斜面を登ることができないことを体感できたかと思います。
AKR