2泊3日のゆったりコースで広河原から北岳を目指しました。
初日は白根御池小屋泊。
お盆明けの平日にも関わらず御池の周りのキャンプ指定地はテントでいっぱい。
白根御池小屋もそこそこの客の入りでした。
白根御池越しに見えるのは鳳凰三山の一つ観音岳⇩
2日目は「草滑り」から主稜線に上がります。「草滑り」と聞くと、ツルツル滑るのかしら?と不安になりがちですが、多くの入山者が行き交う登山道なので、登山道には草など生える余地はありません。草を踏んで滑ったのは、遥か昔、入山者が少なかった時代のことでしょう。
登山道沿いは高山植物の宝庫ですが、お盆を過ぎると見られる花の種類は減ります。
見事なパープルのトリカブト⇩
赤系のタカネナデシコの群落に混じって白いナデシコが咲いていました。
小太郎山との分岐まで登り詰めると風が強くなりました。風速はまだ10mくらいか。ここから2泊目の肩の小屋までは30分ほどの稜線歩きになります。
外観は完成したように見える肩の小屋⇩
良いペースで登ってきたので、まだ朝9時。チェックインできたので小屋の中でしばらく寛いで待機。「荷物の軽量化を!」などとお客さんに言っておきながら、読みかけの文庫本くらいは持ってくれば良かったな〜と思いました(T_T)
午後になっても風が治まる様子はなく、そのまま小屋時間を過ごすことになりました(T_T)
ちなみに小屋の外は強風ですが、稜線直下のキャンプ指定地は風の影響は受けにくく、驚くほど平穏です。
夕食は肩ノ小屋特製「肩ロース」。
3日目、登頂できる程度まで風は治まりましたが、お客様は「ここで満足」とのことだったので下山することに。
白根御池から広河原の登山道は段差が多く、露出した木の根っこは滑りやすいので要注意です。
11時前には広河原に到着。
甲府駅まで戻ると猛暑でした。
ところで一般の登山者の方が小屋の人に「この風で登れますか?」「この雨でも登れますか?」「私でも登れますか?」と質問している姿を、頻繁に目にしますが、質問している人が登れるかどうかは初対面の小屋の人には知りようがありません…。質問している時点で登る資質がないのでは?と思えます。
自然相手のアクティビティーでは、どの程度の強風までは行動できるのか、感覚的に知っておくことも重要だと思います。
AKR