北陸の気になる山シリーズ・福井県大野市の銀杏峰(げなんぽ、標高1441m)へ。
昔々、銀が採れたと伝えられ、いつのまにやら名前が銀杏になったのだとか。
夏は「宝慶寺いこいの森」の登山口まで車で入れますが、積雪期は「いこいの森」の中の車道が閉鎖中。
車道を10分ほど歩くと「名松新道」登山口。登山口近くには使われなくなった公衆電話ボックスがあり登山届箱が電話ボックスの中に設置されていました。
尾根末端の急な登りの後はしばらく平坦な道になります。「愛する会」が整備した味のある登山道です。
イワウチワが咲いていました。久しぶりに山の花に会いました。豪雪地にも春が来てますね。
こちらの標識があるところから本格的な登りが始まります。
一段登ると水場。
雪解けが進み雪渓と登山道が交互に出てきます。登山道はぬかるんで滑りやすく残雪は締まりが悪い感じ。
三角点のある銀杏峰前山へはかなりの急登です。名松新道の核心部とも言えます。ピッケル、アイゼンで登りましょう。
前山で一休みしたら再び急登。樹林が疎らになると風がビュービュー吹き荒れ、顔面みぞれ攻撃を受けました。
傾斜が緩やかになったら一登りで広い山頂付近に出ました。ガスに巻かれ視界はなく山頂標識が設置されているところを見つけにくいです。高い方へ高い方へと歩くとと小さな避難小屋と看板のある標高1441mの山頂に到着しました。
避難小屋。
視界が悪く風が吹き荒れているので同ルートを引き返そうかと考えましたが下るに連れて晴れそうな気配なので周回すべく小葉谷登山道を下ることにしました。下り口はスマホのGPSで確認し、急峻な尾根を下ります。下降地点から1100mの「ブナの木」付近まで気の抜けない急下降。滑落するとダメージが大きすぎるので慎重に下降しました。踏み抜きも要注意です。
最初の林道に出たら左へ数十メートル進みカーブ付近から樹林帯を下降。再び林道に出たら、ひたすら林道を歩いて「いこいの森」に戻ります。
木の枝に付けられた赤テープから察すると冬は相当な積雪量ですね!
展望の開けたところから銀杏峰が見えました。
大野盆地から見ても、すぐにそれと分かる立派な山容です。展望が全くなかったので登った気がしませんでしたが、厳冬期はかなり登り応えがありそうです。
茂みの中からゴソゴソと音がするので熊かと思いきやカモシカ君でした。
今月は大野盆地を訪れる機会が多く、段々と親しみが湧いてきました。気になる山がまだまだあるのでまた来ます。
AKR
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