奥美濃の大日ヶ岳に登りました。
大日ヶ岳は無積雪期よりも積雪期の方が簡単に登れてしまいます。というのは積雪期は山麓のスキー場のゴンドラやリフトを利用して一気に主稜線近くまで上がれてしまうからです。今回は最短コースの高鷲スノーパークから入山しました。
岐阜県で最も人気がある高鷲スノーパークは駐車場に車を止めるのにも1000円かかかります。「SPゴンドラ」の登山者用往復チケットは1200円。電子式のチケットのデポジットが500円かかりますが、こちらは下山時にチケットを返却すると戻ってきます。
SPゴンドラは「立ち乗り」。「蜜」な感じ、というより蜜でした。都会から来た人には違和感がないのかな?
人混みを離れ、ゲレンデトップから傾斜の緩い斜面を選んで稜線に上がると西側の展望が一気に開けます。
稜線に沿って北西に進みオープンバーンの斜面を登ります。短いながらも急登です。スノーシューのヒールリフトが威力を発揮します。
登り切り振り返れば木曽御嶽山と乗鞍岳の展望が素晴らしい。
木曽御嶽山⇩
乗鞍岳⇩
稜線上の1651mのピークからは雪庇が発達した狭い尾根を下ります。北側に寄りすぎると雪庇の上を歩くことになるので注意が必要です。
広い大日ヶ岳の山頂に立つと目の前に白山、西には荒島岳、野伏ヶ岳など北陸の山々が見渡せます。
荒島岳、小白山、野伏ヶ岳⇩
大日ヶ岳山頂からの白山⇩
山頂には方位盤があり山座同定に役立ちます。大日如来像、立派な山頂標識もあります。
一休みしてから北西に伸びる尾根を歩いて天狗山に向かってみました。天狗山は顕著なピークではないので山頂が分かりにくいですが、大日ヶ岳から4つ目の丘です。丘と丘の間の広いコルは休憩にも良いです。女性グループがのんびりとランチタイムを楽しんでいました。
天狗山頂のブナの木に「天狗山」と書かれた木の板がぶら下がっています。ガスっていたら気付かずに通り過ぎてしまいそうです。
往路を戻り、再び高鷲スノーパークのゲレンデトップへ。
天狗山方向から見た大日ヶ岳⇩
復路では雪がグシャグシャになってきてしまいました。気象条件によって雪の状態は変わりますがバックカントリー用のスノーシューで事足りそうです。「つぼ足」は踏み抜きが多そうですが、距離は長くないので頑張って下さい。
ゲレンデトップは相変わらず人が多かったですが、下りのリフトに乗車するのは大日ヶ岳に登ってきた登山者だけです。下りのゴンドラはがら空きでしたが何故か単独のハイカー男性が同じゴンドラに乗り込んできました。離れましょうよ~!
今回は最短コースでひたすら景色を楽しみましたが、桧峠から夏の登山道沿いに登ると一層充実した登山になるでしょう。
AKR
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