爺ヶ岳東尾根を登り爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳へと縦走し赤岩尾根を下って周遊してきました。
爺ヶ岳東尾根P3付近から見た爺ヶ岳⇩
P2の登りは結構な急登⇩
降雪後なので東尾根でのラッセルを覚悟していましたが、前日に入山していた大学山岳部員がP2まで先行してくれていたので、こちらは楽々登高。
矢沢ノ頭(P1)付近にて自撮り⇩
ここから爺ヶ岳山頂へも楽々イケると思っていましたが、そう甘くはありませんでした。腰ラッセルで散々もがき苦しんで山頂へ。
鹿島槍ヶ岳が凛々しい!
黒部側には猛々しい剱岳⇩
日が暮れないうちに冷池山荘(冬期小屋)に着きたいので先を急ぎます。冷池山荘付近もラッセル。目と鼻の先にある山荘になかなか着きません。日没間際にチェックイン。辿り着けなかったらツェルトビバークのつもりだったので、この空間は有り難い!
利用料1000円を後日振り込みます。
翌朝⇩
鹿島槍ヶ岳への登りで振り返ってみる。爺ヶ岳、安曇野、富士山、素晴らしい眺め!
鹿島槍ヶ岳山頂直下はアイスバーンでした。風も吹き荒れています。滑落はダメ絶対!
無事登頂。
冷池に戻り小腹を満たして下山に取りかかります。本当の核心はここからでした。
赤岩尾根を下り始めた時には堅かった雪面は徐々に緩み始めアイゼンの爪が効かない状態に。。。
表層ができていて足場が丸ごとズルリとスライドする始末。ちょっと急なだけでもクライムダウンや懸垂下降を強いられました。一般ルートとは思えない悪さ!
大きな踏み抜きもあり、時には両足が宙ぶらりんになることも。ストレスフルな下降で気が滅入りましたが、日没前には大谷原に到着。
二日間、冬期小屋にいる時以外には気が休まる時間がありませんでした。3日の計画を2日で歩いたこともあり内容が凝縮されたように思えます。
今回、活躍したのはコレ⇩
モンベルのアルパインスノーポン。
従来のワカンと比べると軽量化のためパイプが細いので浮力が劣るように思えますが、爪がしっかりしているので滑りにくく、雪の少ない場所も歩きやすいです。バンドが簡易で取り付け、取り外しが容易です。総合力で最強のワカンかも!
kawaguchi AKR