長~い山旅、お世話になりありがとうございました。一生の思い出です。
ちなみに雲の平の夕食は「石狩鍋」じゃなかったかな?
黒部源流・雲ノ平を目指して8日間の旅へ。
※元々の計画では5日間でした。
Day 1
七倉から高瀬ダムへタクシーで移動後、歩行開始となります。タクシーは5時頃から七倉荘の前で待機しています。濁川の丸太橋を渡ってブナ立尾根の取り付きへ。
ブナ立尾根はアルプス三大急登などと呼ばれております。登山口を12番、登り切ったところにある烏帽子小屋を0番として等間隔で番号が降られているので自分の位置を把握しやすいですよ。
傾斜が特にきつい箇所には人工的な階段が設置されていたりするので急登ではありますが技術的な困難さはありません。
烏帽子小屋に到着。素朴な小さな山小屋です。小屋前にはかなりの密度でイワギキョウが咲き誇っています。
夕食はボルシチ。
ご馳走様でした!
Day2
三ツ岳を越えたあたりから雨がポツポツと降り始めました。そして徐々に風が強くなってきました。このあたりから水晶岳にかけての稜線は強風が吹き荒れることが多いのです。耐風姿勢をとりつつ野口五郎小屋へ。本日はこれこれ以上の前進は困難と判断し、宿泊することに。
時間はたっぷりあるので小屋の蔵書を読んだりして暇を潰しましたが、結果的にその後、数日間は似たような行動になりました。夕方、晴れ間が広がる時間がありました。
燕岳から大天井岳にかけての稜線が見えます。いつもとは逆の方向からの眺めが新鮮です。
夕食は山小屋では珍しい天ぷら。
Day3
前日と似たような天候。野口五郎岳を通過後、雨が降り始めました。やはり強風。行動時間、移動距離とも短いですが水晶岳にチェックインさせてもらいました。
夕食は「野菜ゴロゴロカレー」。
小屋のキャパシティは少ないですが宿泊者も少なかったので布団は一人一枚確保できました。
Day4
予定より一日遅れて今回の目的地・雲ノ平へ。祖父岳を越え、標高が下がると共に風は弱まりました。
見事な唐傘型の笠ヶ岳。
雲ノ平山荘が見えてきました。
改築されピカピカの雲ノ平山荘!
道中、ずっと読み続けているのが伊藤正一著『黒部の山賊』。この界隈に山小屋を建設した先駆者です。
天候の影響で宿泊者は少なくお部屋は貸し切り状態。人気の雲ノ平山荘ではこの上ない贅沢!
夕食は宿泊者で鍋を囲んで石狩鍋。
Day5
往路を戻って高瀬ダムを目指し出発。天候回復の兆し!
お客様の体力を考慮し、この日の行程は水晶小屋までとしました。
2日前に泊まったはずですが、まるで景色が違います。
水晶岳に登りました。
槍穂高の眺めが最高。一番右は鷲羽岳。
夕食はやっぱり野菜ゴロゴロカレーです。何度でも食べられます(笑)
Day6
水晶小屋ら野口五郎小屋まで例によって強風。しかし、往路とは景色がまるで違って絶景です。
昨日登った水晶岳。
黒部ダムから良く見える赤牛岳が目の前に。
野口五郎小屋に到着。
午後のティータイムは至福のひとときでした。
Day7
気付けば出発から1週間経ってました。
烏帽子小屋に到着し往路復路とも全ての山小屋に宿泊達成!
天気が良いので余興で烏帽子岳に登りました。
登頂ルートは裏側からになります。
こちらは山頂。かなり狭いです。
Day8
ブナ立尾根を下り7泊8日の雲ノ平への歩き旅は無事終了となりました。
「ゆっくり行けば遠くへ行ける」を見事に実践できました。お疲れ様でした。
70代はまだ現役!
伊藤正一著『黒部の山賊』⇩
山小屋建設当時の世相やヘリコプターの導入前の山仕事の世界に触れられます。