2023/07/02 宝剣岳

登山・クライミング

中央アルプス・宝剣岳へ。

中央アルプスへの入山者は木曽駒ヶ岳・宝剣岳に一極集中。週末や連休中の朝イチの菅の台バスセンターは大混雑します。

ロープウェイ千畳敷駅までのチケットを買う行列に並び、チケットを購入したらバス停の行列に並びます。仲間同士で協力するのが効率が良いですが、「お一人様」の登山者は苦労することでしょう。

予定より1時間遅れ千畳敷駅に到着。昨年から工事していた展望デッキが完成していました。絶景に見とれていたら足元の段差に気付かず、転びそうになりました。←転ぶ人多そうな気がします。

豪雨の後の完璧な晴天。

今回は極楽平に上がり宝剣岳を乗越浄土へと縦走します。

極楽平手前に僅かに残雪あり。年によっては軽アイゼン必須。事前に確認を。判断できない場合には持参しましょう。

極楽平に上がると御嶽山が見えるようになりました。

登山道脇に貴重なヒメウスユキソウを発見。中央アルプスの固有種で学名がLeontopodium shinanense。「信濃のウスユキソウ」です。白い毛に覆われていてヨーロッパアルプスのエーデルワイスに良く似ていますね。

岩稜帯に入る前にヘルメット、ハーネスを装着しました。宝剣岳は県警、遭対協によるヘルメット推奨地域に指定されていますがヘルメット着用者はとても少ないです。

宝剣岳はガイド組織に加入しているガイドなら誰でも案内できるというわけではありませんのでご注意下さい。例えばJMGAの職能範囲では登山3以上、TMFなら「サミットガイド」以上の資格がないと案内してはいけない山になっています。資格認定をしているガイド団体はいくつも存在しています。ちなみに川口は資格は長野県知事登録「信州登山案内人」ですが団体には無所属です。信頼だけで生計を立てています。

岩稜に入ると高度感が増します。岩山の醍醐味の一つですね。

SNSで「トロルの舌」と呼ばれ人気スポットになっている岩場⇩

先端は亀裂が入っています。ロープによる確保なしで先端まで行くのは有り得ません。

山頂はとても狭いです。無理してピナクルに立たないで下さいね。

※写真は昨年のもの⇩

乗越浄土への下山時にはすれ違いが多くなります。「もらい事故」を避けるために間合いを見て行動しましょう。

乗越浄土から千畳敷駅へは、のんびり高山植物を見ながら下りました。標高2,700m付近ではシナノキンバイやハクサンイチゲなど夏山レギュラー陣の群生が見られました。

混雑で出発が遅れましたが、登山中はとてもスムーズに行動できました。そよ風も気持ち良く、下界の猛暑を忘れさせてくれました。

岩稜歩行が楽しくなると、山の楽しみが倍増します。身近な目標、大きな目標を設定して技術度をアップさせていきましょう。ご参加ありがとうございました。

AKR

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